聖書のメッセージ(キリストの聖体 2022年6月19日)

 福音書は、主の言葉を聞きに来た大群衆のためにパンを増やした奇跡を知らせています。この奇跡は、ご聖体の神秘を示唆しています。ご聖体は復活したイエスの現存を示すしるしであり、現実です。イエスは、ご自分が命のパンであることを説かれました。つまりこのパンは、イエスの言葉によって、私たちに永遠の命をもたらす食べ物になるのです。ミサの聖変化のときに司祭が唱えるイエスの言葉によって、パンは、イエスご自身に変化するのです。「わたしの肉を食べ、わたしの血を飲む者は、いつもわたしの内におり、わたしもまたいつもその人の内にいる」(ヨハネ6章56節)。この言葉は、聖体拝領がイエスと私たちとの霊的な一致を実現することを意味しています。

(ルカ9章11b~17節からのメッセージです。)

神父

<ルカ9章11b~17節>

 群衆はそのことを知ってイエスの後を追った。イエスはこの人々を迎え、神の国について語り、治療の必要な人々をいやしておられた。 日が傾きかけたので、十二人はそばに来てイエスに言った。「群衆を解散させてください。そうすれば、周りの村や里へ行って宿をとり、食べ物を見つけるでしょう。わたしたちはこんな人里離れた所にいるのです。」 しかし、イエスは言われた。「あなたがたが彼らに食べ物を与えなさい。」彼らは言った。「わたしたちにはパン五つと魚二匹しかありません、このすべての人々のために、わたしたちが食べ物を買いに行かないかぎり。」 というのは、男が五千人ほどいたからである。イエスは弟子たちに、「人々を五十人ぐらいずつ組にして座らせなさい」と言われた。 弟子たちは、そのようにして皆を座らせた。 すると、イエスは五つのパンと二匹の魚を取り、天を仰いで、それらのために賛美の祈りを唱え、裂いて弟子たちに渡しては群衆に配らせた。 すべての人が食べて満腹した。そして、残ったパンの屑を集めると、十二籠もあった。

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