聖書のメッセージ(年間第16主日 2022年7月17日)

 神を愛し、隣人を愛する。この2つの掟をいかに結びつけるか。多くのキリスト者にとって、この2つの掟をどう守り、どう実行するかは、なかなか難しいことでしょう。この日曜の福音書では、イエスが私たちにそのためのヒントを与えてくれます。イエスは、この2つの掟の間に段階があることを説明しています。マリアは神の言葉に耳を傾け、マルタはもてなしの奉仕をしました。イエスにとっては、御言葉に耳を傾けることが優先でした。「人はパンだけで生きるのではない」(ルカ4章4節)と言ったように。またイエスは、人には霊的な行動と社会的な行動の2つの面があることを知らせています。行動の面は、愛の質を表しています。イエスに従う人は、両方の面に適応しなければなりません。私たちは、霊的であると同時に社会的でもあるようにしましょう。そうすると、霊的な愛が、社会的な愛を霊的なレベルまで引き上げることを覚えておきましょう。実際、どんな行動でも主に捧げることができますし、ぜひ捧げましょう。そうすることで、イエスがお望みになることが実現できるのです。

(ルカ10章38-42節からのメッセージです。)

神父

<ルカ10章38~42節>

 一行が歩いて行くうち、イエスはある村にお入りになった。すると、マルタという女が、イエスを家に迎え入れた。彼女にはマリアという姉妹がいた。マリアは主の足もとに座って、その話に聞き入っていた。マルタは、いろいろのもてなしのためせわしく立ち働いていたが、そばに近寄って言った。「主よ、わたしの姉妹はわたしだけにもてなしをさせていますが、何ともお思いになりませんか。手伝ってくれるようにおっしゃってください。」主はお答えになった。「マルタ、マルタ、あなたは多くのことに思い悩み、心を乱している。しかし、必要なことはただ一つだけである。マリアは良い方を選んだ。それを取り上げてはならない。」

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