聖書のメッセージ(2020年12月20日)

　マリアは、イエスの母となるように選ばれました。

　これは、神によって若いマリアに行われた試みでした。神の「ご訪問」の試みは、神の救いの計画を表しています。マリアは心を落ち着かせ、神からの救い主であるイエスの誕生の予告を聞きました。

　インマヌエルは「神はわれらとともに」という意味ですが、マリアもその誕生まで、わたしたちのように祈りながら過ごしていました。そこへ天使がやってきて、マリアをとまどわせる啓示をもたらしました。マリアは考え込み、こう尋ねました。「どうしてそのようなことが起こるのでしょう？」そしてマリアは、神の御心を果たすことは正しいと理解して受け入れました。

　わたしたちもマリアのように、今わたしたちに何が起きているか、そして何が神から来ているものか、何が神から来ていないものかを識別できるように招かれています。それは、わたしたちが神に呼ばれている霊的な生き方をするためです。

（ルカによる福音書1章26-28節からのメッセージです。）

ロジェ神父

＜ルカによる福音書1章26-38節＞

　六か月目に、天使ガブリエルは、ナザレというガリラヤの町に神から遣わされた。

　ダビデ家のヨセフという人のいいなずけであるおとめのところに遣わされたのである。そのおとめの名はマリアといった。

　天使は、彼女のところに来て言った。「おめでとう、恵まれた方。主があなたと共におられる。」

　マリアはこの言葉に戸惑い、いったいこの挨拶は何のことかと考え込んだ。

　すると、天使は言った。「マリア、恐れることはない。あなたは神から恵みをいただいた。

　あなたは身ごもって男の子を産むが、その子をイエスと名付けなさい。

　その子は偉大な人になり、いと高き方の子と言われる。神である主は、彼に父ダビデの王座をくださる。

　彼は永遠にヤコブの家を治め、その支配は終わることがない。」

　マリアは天使に言った。「どうして、そのようなことがありえましょうか。わたしは男の人を知りませんのに。」

　5天使は答えた。「聖霊があなたに降り、いと高き方の力があなたを包む。だから、生まれる子は聖なる者、神の子と呼ばれる。

　あなたの親類のエリサベトも、年をとっているが、男の子を身ごもっている。不妊の女と言われていたのに、もう六か月になっている。

　神にできないことは何一つない。」

　マリアは言った。「わたしは主のはしためです。お言葉どおり、この身に成りますように。」そこで、天使は去って行った。