聖書のメッセージ(2021年3月7日)

イエスが神殿で起こした預言的な騒動は、神殿は地上における神の住まいであることを表す行動でした。イエスは、神殿の聖性と、イエス自身の体も神殿であることを悟らせようとしました。イエスは弟子たちにも、イエスのおん体の重要性を示しました。というのも、イエスのおん体は神の栄光を反映するおん体であり、復活するおん体であり(ヨハネ20:27)、ご聖体としての秘跡のおん体(ヨハネ6:51)であり、教会である神秘的なおん体(エフェソ1:22-23)だからです。イエスの約束によれば、私たち自身も復活にあずかれる体を持っています。ですから、私たちの体を価値のないものとして扱ってはなりません。私たちの体は、父なる神と復活したイエス、そして聖母マリアやすべての聖人と交わる力を持っています。霊的生活において、祈りがその役割を果たしています。

(ヨハネ2章13~25節からのメッセージです。)

ロジェ神父

<ヨハネ2章13~25節>

ユダヤ人の過越祭が近づいたので、イエスはエルサレムへ上って行かれた。 そして、神殿の境内で牛や羊や鳩を売っている者たちと、座って両替をしている者たちを御覧になった。 イエスは縄で鞭を作り、羊や牛をすべて境内から追い出し、両替人の金をまき散らし、その台を倒し、 鳩を売る者たちに言われた。「このような物はここから運び出せ。わたしの父の家を商売の家としてはならない。」 弟子たちは、「あなたの家を思う熱意がわたしを食い尽くす」と書いてあるのを思い出した。 ユダヤ人たちはイエスに、「あなたは、こんなことをするからには、どんなしるしをわたしたちに見せるつもりか」と言った。イエスは答えて言われた。「この神殿を壊してみよ。三日で建て直してみせる。」 それでユダヤ人たちは、「この神殿は建てるのに四十六年もかかったのに、あなたは三日で建て直すのか」と言った。 イエスの言われる神殿とは、御自分の体のことだったのである。 イエスが死者の中から復活されたとき、弟子たちは、イエスがこう言われたのを思い出し、聖書とイエスの語られた言葉とを信じた。

 イエスは過越祭の間エルサレムにおられたが、そのなさったしるしを見て、多くの人がイエスの名を信じた。 しかし、イエス御自身は彼らを信用されなかった。それは、すべての人のことを知っておられ、 人間についてだれからも証ししてもらう必要がなかったからである。イエスは、何が人間の心の中にあるかをよく知っておられたのである。



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